赤くぽつぽつするニキビですが、放っておくと黒ずんだり、ボコボコしてきたりと様々な皮膚表面の問題を引き起こします。にきびあとには大きく分けて次の4つがあります。
1.ニキビあとの赤み
2.ニキビあとの黒ずみ
3.ニキビあとの盛り上がり
4.ニキビあとの凹み
どの症状も、ニキビが長引けば長引くほど出やすくなるので、ニキビを早めに治すのがニキビあとの予防に最も重要です。当院では、保険適応の範囲内で塗り薬、飲み薬を組み合わせるだけで通常は十分な治療を行えます。 効果が不十分な場合は飲み薬やピーリングによるニキビ治療を自費診療で行うことができます。保険と自費の治療の組み合わせを試せば、どのニキビもほぼ確実に改善します。ニキビあとの治療ももちろん大切ですが、予防でニキビを早めに治すことが非常に重要です。
ニキビあとになってしまったときの対処法を、症状別にみていきましょう。
ニキビが長引くと炎症による赤みが残ってしまいます。通常はニキビが再発しなければ3-6ヶ月ほどで自然にひきます。それ以上しても残っている場合には、顔の表面の血管が開いてしまっている、もしくはニキビのようなポツポツが出ている酒さ(赤ら顔になりポツポツが出る病気)の可能性があります。そのようなときには当院にあるVbeam 2というパルスダイレーザーで赤みをひかせる効果が期待できますので、ご相談ください。
ポツポツがまだ残っているような場合には、ビブラマイシンという飲み薬とロゼックスゲルという塗り薬を併用すると効果が期待できます。
ニキビが長く続くと、赤かったところが次第に黒っぽくなり、ぽつぽつがなくなったあとでも黒ずみが残ってしまいます。この症状は炎症後色素沈着と呼ばれ、やけど、虫さされ、湿疹などのあとにのこる黒ずみと同じ症状です。
数ヶ月で自然にも改善していきますが、完全には黒ずみが消えない場合が多いです。この場合に当院でまず勧めているのはトレチノインという塗り薬です。この薬は海外では保険適応でニキビの治療薬として認可されていますが、日本では保険適応にはなりません。トレチノインはメラニンを外に排出する作用があり、かつニキビ自体にも効果があるので、ニキビによる黒ずみには最適な塗り薬です。
ハイドロキノンやルミキシルといったメラニンを作るのを抑える塗り薬を併用するとさらに治療効果は上がります。飲み薬を併用することもあります。
ニキビが起こると炎症を起こすので、そのあとが傷跡になってしまうことがあります。体質的にケロイドができやすい方ではその部位が異常にかたく盛り上がり、ケロイドになってしまうことがあります。特に、アゴ下にニキビができてニキビあとの盛り上がりが多発している方が多数皮膚科を受診します。
一度盛り上がった場合には塗り薬や飲み薬では治療が難しいですので、ステロイドの注射を月に一度、数回行うことで、傷跡を平らにする効果を期待できます。ステロイドは固くなった組織を柔らかくしてへこませる作用があるからです。こちらの治療は保険適応で月1回行えますので、ご相談ください。
ニキビあとの中でも最も治療が難しいのがこの凹みです。当院ではダーマペンを使ってニキビあとを治療しています。ニキビあとの部分に微細な針を刺すことで、自分の皮膚の修復過程でコラーゲンを作らせ、キズを平らにします。それと同時に成長因子の入った薬液を使用し、キズが盛り上がるのを期待します。
ほかにもサブシジョンといってニキビあとの凹んだ部分を下に引っ張っている繊維を針で切り、キズを盛り上げるという治療法もあります。それと同時にヒアルロン酸を注入することで、効果を上げることができます。
ニキビあとの凹みを完全に元通りにするのは難しいですが、改善する効果はいくつかの方法を組み合わせることで期待できます。お困りの方はまず一度ご相談ください。