当院で処方している、酒さの治療薬について説明します。塗り薬同様、酒さのポツポツにはよく効きますが、赤みや毛細血管拡張に対する効果は限定的ですので、赤みや毛細血管拡張の治療にはVビームなどレーザー治療の併用が必要です。
抗生剤の飲み薬であるビブラマイシンは毛穴の炎症を抑え、ポツポツを減らす効果があります。アクネ菌に対する殺菌作用ではなく、赤いポツポツの炎症を抑える効果で酒さの症状を抑えます。ニキビにも使われている飲み薬です。
炎症を抑えるのが目的ですので、短期間の内服では効果がでません。効果を実感するには最低2週間は内服してください。長い場合は3ヶ月ほど連続して内服することで、効果を上げることができます。ポツポツの多い酒さにはかなりの効果を期待できます。
菌を殺す場合は100mg錠を1日2回など多めの量で内服しますが、酒さやニキビの場合には炎症を抑えるのが目的ですので、100mg錠を1日1回もしくは50mg錠を1日2回飲めば十分です。食後に内服してください。
イソトレチノインは重症ニキビの薬ですが、酒さのポツポツを繰り返す場合にも非常に効果が高いです。ビブラマイシンと塗り薬を併用しても改善に乏しい場合にはイソトレチノインでの治療を選択します。
重症ニキビの場合と違い、酒さでは少なめの量で内服することが多いです。1日20mgの内服で治療効果としては十分です。保険外になりますが、1日20mgで1ヶ月分、15,000円で販売しています。治療期間としては最低4ヶ月、長くて8ヶ月程度の内服を推奨しています。長く飲むことで、後述の体質改善の効果も得られます。
塗り薬やビブラマイシンとは違い、イソトレチノインには体質改善の効果がありますので、飲み終わった後も酒さのポツポツが出にくくなります。その効果は長期続くことも多いですので、改善後は塗り薬だけでも酒さのポツポツをコントロールできるようになります。